晋山式までのみちのり

晋山式までのみちのり【徒弟:とてい】

住職の大切な事柄に「弟子」を育てる仕事があります。

「雛僧教育(ひなそう)」とは小さいときから寺の仕事や専門道場(僧堂)での修行を通して

仏の弟子を自覚をさせる事です。

明治以前の禅寺は妻帯が許されていませんでした。

寺には住職と小僧さんだけで寺庭(奥さん)は明治以降に登場して今では僧侶と共に

寺院布教を担う事になりました。

現在では弟子のほとんどが「らこ(実子:羅睺羅尊者からの呼び名)」ですが、

住職との関係は「親子の関係」ではなく「師弟の関係」としての法脈を重んじます。

もちろん、専門道場や由緒寺院などでは、今でも多くの弟子が小僧として、また雲水として修行しています。

正定寺では

第20世鐵山和尚の徒弟として

「久寿米木鉄禅(四国:東禅寺)」・「羽田鉄堂(宇目:崇圓寺)」

「大島玄格(願王庵)」・「監物元茂」・「松村顕法」・「平了慰」・「鶴野大心」・「工藤友邦」・「石田顕戒」

「清見徳常」・「山地譲心」など、その後に住職した方から還俗した方まで大勢いました。

第21世千巌和尚には

「森照堂(延岡:和合寺)」・「森本眞道(佐伯:龍護寺)」・「横山泰量(京都:慈雲寺)」

「野村大勇」・「吉田舜眞」・「三俣常親」・「小川俊峰」・「中岡鉄宗」などの徒弟さんがいました。

第23世壽山和尚の徒弟「小原拓朗」は平成6年12月8日に得度を行い僧名を「拓朗」として

僧籍に入りました。その後、垂示して道号を「南陽」として専門道場では「南陽」を僧名として使っています。

平成20年7月の「寺報48号」でお知らせして「盂蘭盆行事」に徒弟の披露を兼ねて住職と共に全檀信徒の

お家にお参りして各家諷経を行いました。これが檀信徒へのデビューになります

檀信徒への挨拶と各家先祖への回向を営み正定寺の徒弟として、新命和尚として仏道に精進する決意が

整いはじめるのがこの徒弟時代です。

晋山式までのみちのり【雲水:うんすい】

臨済宗の僧侶になるには各地の専門道場の門に入り、老師の指導を受け仏道を求めます。

いわゆる「禅修行」です。「行雲流水(飛び行く雲と流れる水)」から禅の修行僧を「雲水」と云います。

空行く雲や流れる水の行方が定まらないように行脚(あんぎや)する僧の事です。

行脚には授業寺(師匠の寺)から全国に在る臨済宗の専門道場へと掛搭(入門)します。

雲水の生活は厳しく行われ、その後の僧侶としての形成が育つ期間です。

正定寺では

第21世千巌和尚は佐伯養賢寺専門道場で不二室(雪堂宗碩老師)の元へ

第22世豊嶽和尚は京都南禅寺専門道場で寒松軒(柴山全慶老師)の元へ

第23世壽山和尚は京都相国寺専門道場で止止庵(梶谷宗忍老師)の元へ

南陽和尚は

平成20年9月27日に正定寺歴代祖師への拝塔(お墓参り)をすませ「伝法衣(開山の袈裟)」を授かる決意で

行脚へ出立しました。

平成20年12月の寺報「49号」に掲載された歴代の祖塔に拝礼

そして、平成20年雪安居に京都相国寺専門道場へ掛搭(修行に行く)して蹈光室(小林玄徳老師)の元に

参りました。

平成21年の秋に現住職が病気となり、その助けのために半年の間、自坊(正定寺)の法務荷担に

暫暇(休む)させました。

相国寺の蹈光室老大師には留錫のお話を賜りましたが檀信徒・総代・法類寺院の意見もうかがい

病気・法務への危惧も鑑みて平成22年4月に佐伯養賢寺専門道場の龍潜洞(片岡省念老師)の元に

転錫しました。

現在、老大師のご配慮で「お盆・法要荷担・年中行事」には正定寺へ戻り行事を行う事も出来るように

なりました。

晋山式までのみちのり【垂示】

垂示(すいじ)とは、教えを説くことで、垂示式とは新しく住職や副住職になるときに、多くの人々(大衆)に

向かって説法を行う儀式です。妙心寺の鳳院開山堂でこの垂示式は行われます。

正定寺では

平成21年11月22日に「総代・法類会議」の冒頭で帰錫した旨を新命和尚が伝え、

4月の転錫までに「垂示式」を済ませることとなりました。

平成22年3月10日に妙心寺の鳳院開山堂で古式規範により垂示が行われました。

「垂示」には住職・総代・法類や専門道場の掛錫証明書などが必要になります。

すべてを揃えて正定寺副住職の職状を賜りました。

本来は住職・総代も一緒に行くところですが、療養中で叶わず妙心寺塔頭宿坊の大心院さんに全てを

お願いして南陽一人で「垂示式」に行かせました。

「垂示」扁額の右下に「大分県一等地一級 正定寺副住」とあります

晋山式までのみちのり

晋山式とは新たな住職(新命和尚)が寺院に赴く儀式を云います。

どの寺にも山号がありますが「晋山」とはその「山(寺院)に晋(ススム・赴く)」事を指します。

晋山式では新命和尚の入山にあたり、山門で天下に披瀝するその心構えを偈頌にて示したり、

本堂では寺院興隆の願を果たすべく入堂儀式が大勢の参拝者や寺院によって盛大に行われます。

入堂儀式ではご開山さまに永劫の霊徳を感じ住職の誓いを法語に表して、諸縁の吉祥を願い

各規範により伏してご回向をお唱え致します。新命和尚の力量を示す晴れ姿が晋山式です。

寺院は、その新命和尚がふさわしい人物なのか、又、当山に住持していただけるのか

新命和尚の師匠や縁故寺院(法類寺院)と話し合いを行います。

新命和尚の拝請(伺い)が決まれば法類寺院・総代と共に迎える準備に入ります。

正定寺では

平成22年5月28日の「総代会」で晋山式の説明を検討して6月20日に行われた「定例世話人総会」の中で

「晋山式」の概要説明を行いました。

今後は平成22年秋の「臨時世話人総会」で予算が示されて、平成23年新春には趣意書と共に

檀信徒のご協力と物心両面のご信援を賜る事になります。

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