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大般若経

正定寺の大般若経は嘉永元年(1848)に正定寺第17代雄峯和尚の代に揃えられました。

発起人は伊豫國の元亮という方です。

 

元々はどの臨済宗寺院も1月16日に行っていました。今でも同じです。

この法要には沢山の和尚さんを必要としますので、佐伯地方では昭和初期に各寺とも日程を定めて互いに

行き来するようになり、現在の日となりました。

  

大般若は祈祷法要なので正月・5月・9月に行われます。

大般若経は全600巻に分かれていて、経櫃(教典を入れる箱)が12個(12支)にそれぞれ25巻ずつ

納められています。

嘉永年間の大般若経櫃

この大般若経を求めるには多額の浄財を必要としますので、檀信徒に寄付をお願いして、

それぞれの巻末に寄付者の氏名を記しています。

赤木(長野)・仁田原(椛ケ原・岸ノ上)の寄付者名
時代背景
正定寺は簾山(直見)から桜峠(宇目)に至る多くの檀信徒を有していました。
古文書は嘉永元年に大般若経へ寄付したことの「覚書」と思われます。
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